学校日誌

宮沢賢治の世界を描こう

2023年9月26日 12時05分

 そらのてっぺんなんかつめたくてつめたくてまるでカチカチのやきをかけたはがねです。
 そしてほしがいっぱいです。けれどもひがしそらはもうやさしいききょうのはなびらのようにあやしい底光そこびかりをはじめました。
 そのがたそらした、ひるのとりでもゆかないたかいところをするどいしものかけらがかぜながされてサラサラサラサラみなみのほうへとんでゆきました。
 じつにそのかすかなおとおかうえの一ぽんいちょうのこえるくらいすみきったがたです。
 いちょうのはみんないちどにをさましました。そしてドキッとしたのです。きょうこそはたしかにたびだちのでした。みんなもまえからそうおもっていましたし、きのうの夕方ゆうがたやってきた二わのカラスもそういいました。
「ぼくなんかちるとちゅうでがまわらないだろうか。」一つのがいいました。
「よくをつぶっていけばいいさ。」も一つがこたえました。
・・・・・つづく

宮沢賢治「いちょうの実」






6年生の図工です。
子供たちが描く宮沢賢治の世界は・・・・。